愛知県の産業廃棄物収集運搬業許可申請書の記載例と解説

愛知県で産業廃棄物収集運搬業の許可が必要なケースとは?

こんにちは。スタートアップ行政書士事務所の佐野です。
「産業廃棄物収集運搬業の許可申請って、どこから手をつけたらいいの?」
そんな不安を抱えている方は多いのではないでしょうか。

今日は「愛知県で産業廃棄物収集運搬業を始めたい」という方向けに、許可申請の流れや申請書の書き方のポイントについて解説します。

実は、産業廃棄物を「運ぶだけ」でも許可が必要ってご存じでしたか?
「自社の廃棄物を処理場まで運ぶだけだから大丈夫でしょ」と思っていても、許可がないと無許可営業になってしまう場合があるので注意が必要です。

愛知県で許可が必要になるケース

産業廃棄物収集運搬業の許可は、こんなケースで必要です。

産廃収集許可が必要な場合

  • 下請けとして解体工事を行った工事現場の産業廃棄物を、自社で処理施設まで運ぶ
  • 他社から頼まれて、産業廃棄物を運搬する

つまり、自社が排出した産業廃棄物を運搬する場合以外には許可が必須です。

愛知県全域で運ぶなら「愛知県知事の許可」が必要で、名古屋市内や豊田市内のような政令指定都市内でのみ運搬を行う場合には、その政令指定都市に申請しなければなりません。

注意が必要なのは、複数の都道府県で産業廃棄物の運搬を行う場合には、その全ての都道府県で産業廃棄物収集運搬の許可を取る必要がある点です。

ここを間違えて、無許可運搬をしてしまう方は多いので要注意です。

申請に必要な書類と準備すべきポイント

許可申請に必要な書類はざっとこんな感じです。

  • 許可申請書
  • 事業計画の概要を記載した書類
  • 車両に関する書類(車両・運搬容器の写真や車検証の写し)
  • 講習会の終了証
  • 直近3年の決算書一式
  • (積替え保管を行う場合)積替え保管に関する書類
  • 中小企業診断士の経営診断書

ポイントは、講習会を受けて要件を満たす修了証があるかです。ここが揃っていないと申請できません。また、中小企業診断士の経営診断書は営業実績が3年に満たない場合や債務超過等の財務状況によって必要になります。

産業廃棄物収集運搬業許可申請書の基本的な記載方法

「書類がたくさんあって大変そう…」と思うかもしれませんが、コツを押さえれば難しくありません。

  • 申請者情報(法人名・代表者名・住所)は公的書類の通り正確に
  • 事業計画の部分は手引きを熟読し、細かく定められたルール通りに記載する
  • 車両・容器の写真は全体が収まるように、撮影方向を正確に
  • 産廃の処理施設が運搬する産廃の種類に対応しているか十分に確認する

特に事業計画の部分はミスが多く注意が必要です。手引きや注意事項を熟読して正確に書類作成をすることが、早期に許可取得をするためには重要です。また、車検証は車検期間が超過していると許可が下りませんので、必ずご確認ください。

愛知県における申請の流れと提出先

大まかな流れは次のとおりです。

  1. 必要書類を揃える
  2. 申請書を作成
  3. 管轄の愛知県の環境部や県民事務所に提出
  4. 行政手数料を支払う(新規申請:約81,000円)
  5. 審査(だいたい2〜3か月)
  6. 許可証の交付

名古屋市・豊田市などの政令市は県ではなく市に申請します。ここを間違えると時間ロスになるので気をつけましょう。

レターパックプラス(赤いレターパックです)を申請時に窓口で渡しておくと、許可証は郵送して貰えます。窓口に受取りに行く手間が省けますよ。

よくある質問(Q&A)

Q1:許可の有効期限は?
A1:5年間です。更新を忘れると失効してしまうので要注意。

Q2:法人と個人で違いはありますか?
A2:提出書類が少し違います。法人は登記事項証明書と役員の住民票が必要、個人事業主は本人の住民票を提出します。直近で法人化する予定がある方は、許可が再度取り直しになってしまうので、法人の設立を先にしてから許可取得することがオススメです。

Q3:軽トラック1台だけでも許可は必要?
A3:はい。車両の数や事業の規模の大きさに関係なく、自社運搬を除いて産業廃棄物を運ぶなら必ず許可が必要です。

Q4:もし更新を忘れたら?
A4:許可は失効し、再度新規申請からやり直しです。失効中に運搬すると無許可営業になってしまいます。

まとめ:スムーズに許可を取得するために

愛知県で産業廃棄物収集運搬業を始めるなら、必ず許可申請が必要です。
「必要書類を揃える → 正しく申請書類を作成する → 補正・修正依頼には迅速に対応する」この流れを押さえておけば、スムーズに許可を取得できます。

更新のタイミングを忘れないようにするのも大事なポイントです。

もし「申請が不安だな…」「自分でやるのは大変そう」と感じたら、行政書士など専門家に相談してみるのも安心ですよ。当事務所は、産廃収集許可を専門としており、多数の許可取得実績がございます。

ご相談をされたい方は、下記問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。


    投稿者プロフィール

    start-up22.sanpai-syusyu
    start-up22.sanpai-syusyu
    スタートアップ行政書士事務所     
    佐野太一  代表行政書士
    Taichi Sano

    名古屋市出身。1990年生まれ、A型。

    趣味は海外旅行とキャンプ。

    立命館大学法学部在学中に行政書士試験に合格。

    司法書士事務所、IT企業への勤務を経て

    愛知県あま市でスタートアップ行政書士事務所を経営

    専門分野は建設業許可申請、補助金申請